固体ロケットでも有人でアボートは可能だが,
固体ロケットを停止する必要はないし,ましてや SRB のような形態で
分離する必要もない(むしろ危険).


・アボートシステムは MAX-Q での動圧に対応する必要があるので,
短時間とはいえ,大推力が必要

・アボートシステムは異常が検知されてから数秒以内に起動できないと困るので,
液体ロケットの停止手順を待っていられない.
理由は
>>461
とはやや異なり,ロケットの姿勢が MAX-Q 付近で一旦崩れると横向きの動圧で
ロケットが解体するのに数秒程度.

・ アボートシステムは,軸方向の加速度はエンジン停止しなくっても十分だが,
残ったロケットの各部分が異常運動(特に横向き)しないことが前提.
したがって,燃焼中の SRB を切り離すのは論外.

・現在のアボートシステムでは,コンマ何秒で実行はできない.
2015,16 年の Falcon 9 爆発のような事態には対応できない.
2013 年のプロトンロケットのように打ち上げ十数秒後に射場近くに
墜落炎上なら対処できるかも知れないが....