>>104
スロッシングで出来た泡がインデューサの羽を高周波で振動させ、疲労破壊
羽の加齢試験になってしまう構造だったので、いつ壊れても不思議じゃなかった。

http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/484/484040.pdf

1999 年 H-II ロケット8号機の打上げは第1段エンジン LE-7 が飛行中に爆発したことにより,
打上げミッションは失敗に終わった.極低温推進薬を使用するエンジンでは,始動時にポンプの吸い込み不良を防ぎ安定して立上げるために,
予め推進薬でポンプを十分に冷却し,推進薬を必
要圧力まで加圧して供給する必要がある.
しかし,8号機では LE-5B を搭載した第2段機体は不安定な回転状態で
1 段機体から通常より早く切り離されたため,LE-5B は冷却が十分でない状態
かつ
タンク圧力が十分でない状態で始動することとなった.
このような悪環境下でも LE-5B エンジ
ンは正常に立ち上がり,
指令破壊を迎えるまで定格での安定した作動を行った.
これは,
LE-5B エンジンに採用されている日本が独自に開発したエキスパンダーブリードサイクルの
ロバストな特性と信頼性を,期せずして実証する結果となった.