ispaceが「MOON VALLEY」構想を発表  -   月面探査を"毎月"行う時代が到来?
https://news.mynavi.jp/article/20171214-556632/
開発に必要な資金として、101.5億円という大型の調達に成功。
技術実証ミッションとして、2019年末に月周回、2020年末に月面着陸を行い、
その後、月面輸送サービスを本格化させる。

民間初の月面探査を狙う国際レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)は、いよいよ来年3月末の期限が目前。
同社は日本のHAKUTOチームとして参加しており、月面探査ローバー「SORATO」を開発した。
今回、同社が発表した月探査ミッションは、このGLXP後を見据えたものだ。

ispaceが将来的に目指すのは、宇宙資源の活用により、宇宙に経済圏を作り出し、人間の生活圏を拡張すること。
そのビジョンとして、今回、「MOON VALLEY」構想を示し、動画を公開した。
これは2040年、「月面に1000人が住み、年間1万人が訪れる」世界を想定したものだ。

その最初のステップになるのが、同社が実施する2回の月探査ミッションである。
GLXPでは、同社はローバーのみ開発したが、今度はランダーから作ることになる。
そのため、ランダー開発の責任者であるMohamed Ragab氏をはじめ、経験豊富なエンジニアを迎え入れ、準備をしてきたという。

着陸地点は今後検討するが、有力視されているのは縦孔の探査である。
HAKUTOは当初、GLXPで、4輪ローバーと2輪ローバーをテザーでつなげたデュアルローバーシステムを開発していた。
これはもともと、縦孔探査を想定していたもので、2輪ローバーを下ろして、縦孔の内部を調査することが考えられている。