NASA、宇宙服が残り少ない
http://www.theverge.com/2017/4/27/15450334/nasa-astronaut-space-suit-development-deep-space

NASAの会計監査によると、NASAの宇宙服を巡る状況は寒々しい限りだ。
ISSの延長問題がある中、宇宙服の在庫が残り少なくなってきている。
ISSの現在の運用期限となる2024年までまともな在庫が残るかどうか不明だ。

次世代の宇宙服の開発に10年、2億ドルを注ぎ込んできたが、あまり進んでいない。
月軌道や火星地表など、環境が異なれば、それぞれの状況に対応するための宇宙服が必要だ。
しかしNASAは去年まで、2010年にキャンセルされた前ブッシュ政権の月面着陸計画
(コンステレーション計画)向けの宇宙服の開発を漫然と続けていた。

新しい計画(深宇宙ゲートウェイ計画)に向けてISS内で新宇宙服の試験をしたいのだが、
新型の宇宙服は運用期限とされる2024年までには完成しそうもない。

また、2021年にも宇宙飛行士が宇宙船に乗って月周回軌道を廻る予定(EM-2)だ。
これは宇宙遊泳をするわけでは無いので、当面スペースシャトル用の宇宙服を改造したものを、
EM-2打ち上げの数ヶ月前には完成させる予定ではある。つまりこちらも余裕が無いということだ。

監査部は宇宙服の計画の改善を要求している。NASAはその批判は大げさ過ぎると反発しているものの、
結論としては提言を受け入れるつもりだ。