目的の恒星系に辿り着いた時、さて、どうやってブレーキをかけるのか
http://www.spaceflightinsider.com/missions/how-to-slow-down-an-interstellar-spacecraft-at-alpha-centauri/

隣の星系であるアルファ・ケンタウリは、4.37光年の彼方だ。
しかし例えば昨年発表されたブレイクスルー・スターショット計画のような、太陽やレーザーの光圧を帆に受け推進力に使う
ライトセイル宇宙船を使って光速の20%にまで加速できれば、20年かそこらで星系に到達できるかもしれない。
ただし、時速2億kmまで加速された宇宙船は、そのままでは星を通り過ぎてしまう。ブレーキをかけなければ。

独マックスプランク太陽系研究所の研究者が発表した方法とは、光重力アシストと名付けられた加減速法だ。
目的の星系から発せられる光子の光圧を、薄く広大な太陽帆で受け、さらに重力フライバイを組み合わせて
必要な減速や加速を得るというものだ。

この方法を駆使すれば、アルファ・ケンタウリA・B、プロキシマ・ケンタウリの3つの星系と、
地球に似た生命存在可能性のある惑星候補プロキシマ・ケンタウリbをまとめて一度の探査船旅行で訪れ、
さらには地球へのサンプルリターンを行うことも可能となるかもしれない。
人の一生の期間内で、他の星系への旅が可能になる日が来るのかもしれないというのだ。