中国、同国初の月面サンプルリターンを11月に実施へ
https://spaceflightnow.com/2017/01/25/china-sets-november-launch-for-lunar-sample-return-mission/

・重量8.2トンの嫦娥5号は、1976年のソ連ルナ24号以来となる、月面からの無人サンプルリターン計画となる
・使用される長征5号は、昨年11月に初打ち上げが成功した、現役で世界最大級のロケットである
・月軌道から着陸船を月面に降ろし、サンプルを採取して上昇、軌道船とドッキングして、地球に帰還する
・月軌道からの地球帰還技術は、2014年に嫦娥5号テスト機により実証された
・中国の月面探査計画は、2007年の嫦娥1号による、月周回観測から始まった
・2号は2010年に打ち上げられ、同様の探査後、月軌道を離れて小惑星に向かった
・2013年に行われた嫦娥3号は、月の表面の「雨の海」に着陸し、ローバーで数週間の月面探査を行った
・「嫦娥」の名は、古代中国の月の女神の神話から来ている
・2018年には、嫦娥3号の予備機である4号が、月の裏側に世界初の着陸・ローバー探査を実施する計画である
・この時、地球から直接電波が届かないため、月ラグランジュ点L2のハロー軌道に中継衛星を展開する計画である
・5号が成功すれば、2020年には同型機の嫦娥6号で、世界で初めて月の裏側でサンプルリターンを行う計画である
・月面有人計画は検討されているものの、当面は2022年の地球低軌道上での宇宙ステーション構築を優先する
・中国はさらに、2020年に同国初の火星での無人着陸・ローバー探査ミッションを計画している