無は空間すらない時間も閉じている
絶対的に支配する原初エネルギーによって閉ざされていて
無は無であろうとする、いまある宇宙の源である有は有であろうとするジレンマだけが存在していた
過去と未来が限りなく0に近い幅で振動し時間が対消滅するような世界で、ある時間に有が生み出したのが時空
その姿はそれがそうでならなければならなかったように幾何学的構造を形とり
現れた空間と内部は無と"ほぼ"同じであろう絶対的なエネルギーそのもの
有は設計図など持ち合わせてはいなかったが具現化したエネルギーと時間を不思議と巧みに操ったのが今の宇宙
そしていずれ宇宙(時空)が閉ざされるなら、あらゆる物は空間と共にまた一つとなり次元と物理法則は消滅していく
無によってあたかも今までが無かったかのように振る舞われるだろう
永遠と閉ざされていく我々は一つのエネルギーとなり、我々だけが共にした時間を抱いたまま未来永劫、有として無と対峙する
無は何も知らないし、知ることもないのだろう