俺はもうこの秘密を誰かに伝えなければならない気がする
だから誰にも言うなよ
実は渦巻銀河などの腕の形成に関する事なのだが
あれは銀河どうしの接近・融合によって起こる痕跡なんだ
天の川銀河だと少なくとも2回の銀河中心核の融合が起こり
腕が形成されている
私はこの仮説を元に既に10年以上に渡り宇宙の形成を研究してきた
そしてこの宇宙が膨張するメカニズムと想像を超える長き時間にわたって
ダイナミックに流動する銀河の動きを解明した
腕の方向と向きからその流れはシュミレート出来ることは分かっていたが
想像以上に時間を要してしまった
一つだけ言える事はビッグバンなど無かったという事だ
あったとしたら、それは亀裂の拡散、空間の裂け目に落ち込む物質の流れ
だという事
膨張というより拡散という言葉がふさわしいだろう
今もこの亀裂に引っ張られて拡散している
ここからは想像でしかないが、恐らくこの宇宙は老化している
だから宇宙に始まりがあったという事はビッグバンと酷似している事は
否定しない
だか均一だった宇宙が老化により亀裂が生まれ、老化が拡散しているという
事はサイクリック宇宙論のそれに近い
そう、まるで銀河は空間の裂け目を修復するように引き寄せられ、実際に
空間の裂け目を修復しているのだ
もっと詳しく知りたければ私が10年かけて計算した過程を君たちが自身で
確かめてくれ

最後に一言付け加えるなら、空間の裂け目を研究すると別の次元が見えてくるだろう
その次元の存在を知ればほぼすべての解を得るはずだ

健闘を祈る