話を整理すると
ベテルギウスは 地球から光の速さで640年掛かるため、今観測して見えているのは
640年前に出た光です、このデーターによると既に球体は壊れ、数個のこぶ状の物が膨れ出ています
このまま膨らんでいき、重力とのバランスが崩れ急激に収縮して、恒星の最後、超新星爆発が起こります
私たちの太陽も約50億年後におこる現象です、周りの惑星はのみ込まれ、吹き飛ばされて、運命を共にします。
640光年は遠いようですが、宇宙のスケールで観ると極近くです、
宇宙の広がりは、150億光年の彼方まで観測出来ています、つまり
150億円と640円程の差なのです、いかに至近距離か判ります、
爆発すると回転軸の2方向に、ガンマ線バーストが放射されます、
地球にこれが当たると 地表の生命は絶滅します、が、
回転軸から地球は20度ずれている事が解かり、まず大丈夫だそうです、
爆発するとその明るさは 月の100倍にもなり、約3カ月観られるそうです、
ベテルギウスは、オリオン座の左上にありますが、オリオン座は冬の星座です、もし
冬場に爆発を観測できれば、夜はかなり明るくなりますし
夏場では冬の星座は昼の空の方向なので、昼間でも明るく輝き見えるそうです、
どのタイミングで観測できるかは、爆発した光が地球に届いた時の季節によります、
今日爆発すれば、観測できるのは640年後になりますが、
630年前に爆発していたら、10年後に観測できる事になります、
平安時代の記録で、藤原定家の明月記に超新星爆発と見られる記録が残っています、
日本ではそれ以来の観測が出来ることになり、天文ファンのみならず、
多くの人が期待もしています、生きている間に是非観たいものです。