ひろゆき「"年金なんて払うほど損する"と考える人が根本的に間違えていること」
10/6(水) 9:16配信

 なぜか僕も「年金払うな側」の人間だと思われがちなのですが、僕のスタンスは「年金は払っておいたほうが将来トクをする」です。年金は意外と、優秀な金融商品なのです。

 年金ではなく、投資などで貯蓄を増やしていこうとすると、給与から税金を天引きされた残りが原資になります。

 一方、年金だと、まず給与から年金の保険料分を差し引き、そこに税金がかります。つまり、税金の徴収額が少なくなる分、年金のほうがトクをするのです。

 また、今の若者世代であっても、おおよそ支払った分くらいの年金はもらうことができます。

 みずほ総合研究所が出したデータによると、1995年生まれの人が平均余命まで生きたときの国民年金支給額は支払った分の1.2倍から1.5倍です。また、厚生年金であれば、支払い分の2倍以上を受給することができます。

 こうやって年金の仕組みやデータを見ていくと、「年金はもらえないから払うと損をする」という発言は間違っていることがわかります。

 自分自身で老後予算をすべてつくり出せるカリスマ投資家以外は、しっかり年金を払っておいたほうがいいのです。

 ただ、勘違いしてほしくないのですが、「年金だけで暮らせる」と言いたいわけではありません。年金はある程度もらえますが、生活費すべてをまかなうほどの額にはならないでしょう。

 元金融担当大臣の竹中平蔵さんが、ネットで持論を展開し炎上したことがありました。そのときの竹中さんの発言内容はおおまかに以下のようなことです。

 「今の日本の問題は、老後は国が支えてくれると国民が思い込んでいること」
「年金で高齢者全員を生活させるのは無理」
「生きる分のお金は自分で用意しなければダメだ」

 これ、竹中さんが自分の願望を述べたわけではありません。ただの事実を伝えただけです。僕もまったくその通りだと思っていますし、ちょっと考えれば当たり前のことなのです。