◆2:炭素無機化により二酸化炭素を岩に変える
「炭素無機化」とは、自然界で石灰岩が形成されるのと同様の仕組みで、
排出された二酸化炭素を炭酸塩鉱物に変えて半永久的に保存する技術です。
これにはさまざまな方法があり、例としては「海水淡水化プラントから排出された塩水に含まれるマグネシウムやカルシウムと二酸化炭素を反応させる技術」や、
「細菌の働きにより鉱山廃棄物などと二酸化炭素を反応させて固化させる技術」などが検討されています。

こうした技術については、海に面した都市が多く気候も温暖なオーストラリアが適地になることが多いことから、
マカロック氏らは「大規模な商業化に向けたスケールアップを視野に入れて、すぐにてもオーストラリアでデモプラントを稼働させるべきです」と主張しました。