(ブルームバーグ): テクノロジー業界で財を成し、保守系政治家を資金面で支援する米資産家ピーター・ティール氏は20日、暗号資産(仮想通貨)を称賛し、中央銀行をこき下ろした。
ティール氏はビットコインについて、「自分の投資が不足していたように感じる」とフロリダ州マイアミで集まった聴衆に語った。
同氏によれば、投資への唯一のためらいは、「その秘密がすでに全ての人に知られている」と考えたことだった。だが、ビットコインには「ロングで行くのがまだ答えだろう」との結論に達したと言い、「多分まだ秘密は十分にある」と指摘した。
長きにわたるリバタリアン(自由主義者)であるティール氏は、暗号資産の値上がりは世界の金融システムに対する批判だと主張。「ビットコインは6万6000ドルだ。今後も上がるだろうか。恐らくそうだろう」と述べた上で、「ただ、それが確実に告げているのは、中央銀行が完全に破綻している時代にわれわれはいるということだ」と論じた。