電界を発生して傷を早く治す「電子絆創膏」
https://engineer.fabcross.jp/archeive/190111_e-bandage.html
米ウィスコンシン大学の研究者達は、外傷の上に交流電界を発生させ治癒を助ける外部電源不要の「電子絆創膏」を開発した。
ラットを使った実験では治癒にかかる時間が大幅に短縮したことが確認されている。

研究チームはラットの背中の傷の上に置いて実験したところ、通常の包帯では傷がふさがるまで12日かかったのに対し、この電子絆創膏を使った場合わずか3日で傷がふさがった。

研究チームは、電界がもたらす線維芽細胞の遊走、増殖および分化の促進によって創傷治癒が早まると考えている。
またこの技術は、創傷治療のみならずレイノー病などの疾患にも有効な可能性があり、水痘やニキビ痕、ケロイド痕など、美容整形への応用も考えられるとしている。

自律走行型デリバリーロボットを活用した検体・薬剤搬送の実証実験
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/spv/1901/17/news020.html
NECネッツエスアイは、デリバリーロボット「Relay」を使った検体・薬剤の搬送の実証実験を聖マリアンナ医科大学病院で実施する。
デリバリーロボットによる搬送で、医療従事者の搬送業務の負担軽減に効果があるかなどを検証する。

超伝導素子で量子アニーリングマシンを高速化、NECが優位性をアピール
https://it.impressbm.co.jp/articles/-/17295
NECは2019年1月16日、会見を開き、早ければ2023年にも実用化する量子アニーリングマシンの開発状況について説明した。
NECが開発した超伝導パラメトロン素子の強みとして、量子の重ね合わせ状態が持続するコヒーレンス時間を長く保てる点などをアピールしている。
「コヒーレンシ時間の目標は1ミリ秒。これだけあれば10の50乗の試行ができる」(NEC)としている。

NECはもともと、量子ゲート型の汎用量子コンピュータの研究開発を続けてきた。
ここへきて量子アニーリングマシンの実用化が進んだことから、量子ゲート型のこれまでの研究を生かす形で、量子アニーリングマシンの開発に注力することにした。
「量子ゲート型は、NEC社内ではなくオープンイノベーションの形で研究を進める。ゲート型の実用が始まるまでには10年以上かかる。現状のゲート型のコンピュータでできることは、現行の古典的なコンピュータでもできる」