「記憶のプレイリスト」も現実に?--AR・VRのプロたちが予想する近未来
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「記憶のプレイリスト」も実現可能に

具体例としてAR・VRの5年後を予想すると、「立体的に残した空間データを空間として残し、その空間をワープするように行き来できるようにする」(川田氏)ことは可能とみる。
VRでも「自分の家の食卓の様子を残して20年後にタイムスリップできるみたいなことが普通のスマホでもできる」(電通足立氏)という。

ほかには、「記憶の導線を線で結び、立体的にも残す」ことを川田氏は挙げる。
たとえば「京都好きだったデヴィッド・ボウイが、京都に来た時どの道をどんな順番でまわったのかなど、音楽のプレイリストのように誰が何時何分どんな導線でどこに行って何を感じたのか追える」というものだ。

「レディ・プレイヤー1」の世界が現実に

 「レディ・プレイヤー1」という映画では、VRの空間に行って別の生活を送れるが、電通足立氏はこれも「数年後にできてしまう」と話す。
実際「今それの江戸版のようなものを作ろうとしている」とのこと。具体的には、VRやARで仮想空間に江戸城を作るというもので、江戸の街を自分たちの住民票をもって徘徊するといったことができる。

 VR空間では人とコミュニケーションでき、ARならばスマホをかざすとその場所の情報が見える。用途は、観光、教育、コミュニティなど。セカンドライフのように土地の売買ができ、そこに広告や店舗を出すことも可能だ。