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何百年の間、新しいテクノロジーは労働者を余分なものとしてきた。
ところが、あらゆる産業革命での進歩は常に新しい仕事を生み、人々もそれに順応してきた。
結局のところ、成功を収めるテクノロジーとは人と機械が調和し、社会に広く利益を与えるものだ。
しかし、AI革命はおそらく異なるものになるだろう。
肉体労働と同じくらい高度なホワイトカラーにも影響するポテンシャルがあるからだ。

単純なデータ処理作業など、低スキル事務作業を含む仕事が減少することは避けられないように思える。
そして、言うまでもなくすでに兆候もある。
https://qz.com/875491/japanese-white-collar-workers-are-already-being-replaced-by-artificial-intelligence/

ソフトウェアエンジニアなどの高度技能職(高度な訓練を要する職業)の領域にも侵入しとうとしている。
しかしながら、AIが技能職を脅かすというよりは、道具としてどのように使えるかというデモがほとんどである。
全部の仕事が単純になくなるというより、AIの能力をどう有効に使えるかを学ぶことが、その道の仕事プロとして当たり前のことになるかもしれい。
コンピュータープログラムを例とすると、研究者の長年の夢はAIに1から全く新しい複雑なソフトウェアを開発させることであるが、
そのような目標はなかなか達成できそうにない。
形式ばらない主観的な表現はプログラマーが大まかな概要を作成するために活用するもので、これは今のAIには曖昧すぎてできない。
しかし、研究者はAIが既存のソフトウェアの高速化、省エネ化などの最適化にかなり向いていることに気づいた。
ソフトウェアの最適化は特殊な技能が必要で、多くのディベロッパーは習得していない。
この手のAIは、職を脅かすことなくソフトウェアの品質を向上させる上で非常に役に立つ。

研究者は、AIがリアリスティックなシナリオでソフトウェアのバグを探知する素晴らしい方法を開発し始めている。
http://gow.epsrc.ac.uk/NGBOViewGrant.aspx?GrantRef=EP/R006660/1
Facebookは、アプリが急に落ちるなどのソフトウェアクラッシュを見つけ出すAIテスターを導入している。
人間がやるには現状、非常に困難であるが、ソフトウェアを社会にスムーズに提供する重要性が増していることを見ると、これらは非常に重要なタスクである。