AI は敵か味方か −HEROZ 林隆弘−
https://itankaigi.com/articles/-/2044

イーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグが対立するなど、今後のAIについて「人類の敵か味方か」という論争が巻き起こっています。
今回、AIテクノロジーを活用して様々な領域に挑戦している、HEROZの代表取締役CEO・林隆弘氏に今後のAIについてお話をお聞きした。

『AIに仕事が奪われる!』って、そんなにみんな仕事がしたいんでしたっけ?

薮崎 「かつてないほどテクノロジーの発達・発展が加速していると言われていますが、今のテクノロジーをどう見られていますか?」

林 「ブロックチェーンや量子コンピューティングなど、少し前なら考えられなかったテクノロジーが出てきていて、我々の想像を超えてきているという過渡期な状況だと思います。今のテクノロジーってものすごく破壊的なんです。
量子コンピューティングによって今までの暗号が簡単に解読される懸念があるので、暗号の概念を考え直す必要が出てきていますが、こうしたさりげなく出てきたようなテクノロジーが、実はものすごい破壊力を持っているんですよね。」

薮崎 「AI(人工知能)もそうですよね。古くからある概念ですが、ディープラーニングがすっと出てきてから、急激に発達してきています。」

林 「そうですね。ただ、AIというのはもうすでにブームという段階ではなくて、電気やガス、水道のように社会にどんどん溶け込んでいくテクノロジーであることは間違いないです。」

薮崎 「私は『ITはインフラのインフラになる』と言ってきたのですが、まさにAIもそうなってきていると感じます。」

林 「AIは本当に様々な分野に融け込んでいっていますし、それぞれの領域で別のテクノロジーやデータを組み合わさることによって、より新しい価値が生まれています。
だから本当に日進月歩が凄まじくて、日々新しいことに挑戦していかないと、すぐに置いていかれるというような危機感はありますね。」