Green500 - 理研の菖蒲システムBが連続して1位を獲得
https://news.mynavi.jp/article/20181123-729168:amp/
Green500では理化学研究所(理研)の「Shoubu system B(菖蒲システムB)」が前回に続いて1位となった。
と言うと、より電力効率の良いシステムが出てこなかったので、2018年6月の菖蒲システムBが1位で残ったという感じを持つが、実は、菖蒲システムBは、今回の1位を獲得するために色々と変更が行われている。

ExaScalerの最大規模のスパコンであるGyoukouを用いて、水の分子動力学シミュレーションでは3.8PFlopsの性能、土星の環のシミュレーションでは10.6PFlopsなど、実用的な意味のある計算が行われている。
その意味では、Gyoukouが海洋開発研究機構から撤去されてしまったのは残念である。

まとめであるが、菖蒲システムBのような100kW以下の電力のマシンでのレベル3測定は、それほど難しくなかったという。
ただし、Green500の測定ルールの解釈ではわからない点があり、Reed-Bushでレベル3測定を行った東大の塙 敏博先生に相談したりして測定を進めたという

また、VVVFを使わない場合は、冷却ポンプの消費電力が過大であることが分かったのは大きな助けとなった。

そして、ExaScaler、PEZYはもっとも電力効率の高いスパコンの開発を止めることはなく、7nmプロセスを使う「PEZY-SC3プロセサ」も近く完成すると発表した。

今回のレベル3測定は難しくはなかった。消費電力の点で大きなオーバヘッドを見つけることができ、有益であった。PEZY/ExaScalerは、もっとも電力効率の高いスパコンを作り続ける。PEZY-SC3も近く完成する