>>543
>実際にどのくらいの仕事が今後失われる可能性はあるのか、具体的に示す統計的なデータはなかった。
「ChatGPT」が登場したのが2022年の11月で、AIがもたらす問題がやっと議論されたばかりだ。現実的な統計的データが出てくるのはこれからになる。
だが、そうした中、いち早く現実的なデータを公表した会社がある。それはアメリカの大手求職・求人サイトの「ZIPPIA」だ。
6月の半ばに公表されたデータだが、これがAIによる失業の規模を示すもっとも包括的なデータである。
これを見ると分かるが、2030年までに雇用全体の5割から6割が、AIに取って代わられ、失われる可能性がある。

いまAIの導入とともに、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入の準備が各国で進んでいる。
ベーシックインカムとしてのクーポンがデジタルになるとしたら、これは中央銀行デジタル通貨の全面的な導入の後になるはずだ。
おそらくデジタル通貨は2025年くらいに徐々に導入される方向に向かうのではないかと筆者は推測している。
であれば、ベーシックインカムもこの直後に導入が真剣に検討されることになると思う。

そうではないと、AIは引き起こす社会変化に対応できないことになる。大きな変化はこれからやってくることは間違いない。