「0歳から投票権を」を公約にする理由は?藤田文武幹事長インタビュー【U30×日本維新の会】
https://www.huffingtonpost.jp/entry/ishin_jp_62a69bdfe4b06169ca8d32d1

>能條:
少子高齢化で社会保険料は上がり続ける一方だと思うのですが、そもそも減らせるものなんでしょうか。

藤田:
普通でいうと減らせないんですよ。だから僕らが言っているのは、ベーシックインカム。年金は二階建てですが、一階部分の基礎年金がどんどん厳しくなっている。

そこを清算して、全員に、最低所得保障を担保します。高齢者だけではなく現役世代にも。その代わりに、みんなチャレンジできるのだから、元気に稼いだ人、成功した人は、ちゃんと税を納めてくださいという仕組みです。

能條:
ベーシックインカムは、どのくらいの金額を想定していますか。

藤田:
今僕らが試算しているものでは、6万円〜10万円くらいの幅です。基本は6万円からで、高齢者には少しプラスオンにしてあげようという感じで、6〜7万円が相場。
なぜこの金額かというと、基礎年金(編注:国民全員加入の「国民年金」)については、満額払っている人は、6万5000円もらえるんですよ。それより下回ると文句が出ますよね。

あと、生活保護は、住宅と医療費などの生活扶助部分が、大体6〜7万円くらい。だから、その金額とベーシックインカムの数字を合わせていくと、(ベーシックインカムで)生活扶助を吸収できるんですよ。
僕は、社会保障論では、一つの制度でより多くの人を救うのが大事だと思っています。

今は「こういう風に困っている人にはこの給付金」というように「100人の困りごとに100通り」みたいな制度設計になっていますが、ベーシックインカムがあれば、100個の問題のうち80個ぐらいは全部解決してしまいます。
もちろん、残り20%ぐらいは、ベーシックインカムだけでは救えないものもありますが。たとえば、障害福祉に対しては、プラスアルファは絶対しなきゃいけない。

より多くの人をまず一つのシンプルな仕組みで救って、そこでチャレンジしてもらう。でも、個別具体で苦しんでいらっしゃる方には手当てするのは当たり前です。