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同社は2030年までには溶融塩化物を使用した原子炉のプロトタイプを開発する意向であり、
研究所はその間で原子炉に使われる材料のテストを行う。
John Gilleland氏によると溶融塩化物は究極にエコな原子炉だと言う。
二酸化炭素を排出せず、発電プロセスで得られた熱を他の施設にまわして有効利用できる。
核を利用した原子炉は高コストと安全性に難があり、多くの国で投資を敬遠していた。
MITの Energy Initiative によると核エネルギーは今後数十年、エネルギー産業において二酸化炭素を軽減する
最も安価なものだと結論づけた。しかし、核エネルギーは世界の11%を占めているに過ぎない。

従来の原子炉
・燃料を腐食耐性のある容器に包み込み、反応させ、周りの水と熱交換させてエネルギーを取り出す。
→原子炉が熱にあまり耐えられない。
→一年半で水や燃料を交換するため、廃棄物が多い。

溶融塩化物を使用した原子炉
・燃料と溶融塩化物を混ぜ、直接反応させて、エネルギーを取り出す。
→この原子炉は熱に耐性がある。
→数年以上交換不要で、廃棄物が少ない。