シンギュラリティサロン#19 山ア 匡「ヒト全小脳リアルタイム シミュレーションを目指して」
http://singularity.jp/20161015_yamazaki/
>2018年にはできるであろう最高速度260ペタフロップスの齊藤スパコンを用いて、
>ヒト小脳の実時間シミュレーションをする予定だそうです。
>その先は2019年に予定されている1エクサフロップスの齊藤スパコンを用いた、大脳のシミュレーションでしょう。
>EUに先駆けて全脳シミュレーションをすることも夢ではありません。
↑↑齊藤スパコンが順調なら非常に重要な計画だったのがこれ↑↑
大脳シミュレーションによって、意識までは無理かもしれないが、ある程度の脳機能は再現されるはずである。
何故そう「断言」できるかというと、現在成果を上げているディープラーニングは神経回路のシミュレートから始まった。
つまり既に部分的な脳シミュレーション(ディープラーニングでは特に視覚野を参考にしている)は成功しているからである。
よって現在のディープラーニング以上に詳細なシミュレーションを行えばディープラーニング以上に脳機能を再現できるはず。
そしてシミュレーション脳なら生身の脳ではできない様々な実験研究もできるから、脳解明が飛躍的に進む事も期待できる。
そしてその成果をAIに応用すれば汎用AIに大きく近づくだろう。
ポスト京でも全脳シミュレーションは計画されているが、ポスト京はその他の研究にも使用する為、それ専用には使えない。
そこで脳機能解明とAI応用の重要性を考えれば、全脳シミュレーションを含む脳機能解明に専用に使えるスパコンが必要だろう。
その意味でもポスト京の他にも同等のパワーを持つスパコンが必要で、そこに齊藤スパコンの重要性があるのである。
因みに齊藤スパコンの一つ「Shoubu」を使って、既に2016年には猫の小脳のシミュレーションには成功している実績がある。
http://singularity.jp/news160925/