意識はいくつもの総合的なものが集まってできている。今は一旦無意識っぽいものは置いておいて、高度情報処理機能にフォーカスしよう。
空想、想像、仮定を考えるのは人間が予想される危険を回避するために進化の過程で身につけた能力だ。これらは外界の情報或いは予備知識がベースとなっている。最初に予想について考えよう。例えば、「こんな事を言ったら怒られるだろう」という予想には、『相手の性格』『過去の出来事』などの前提知識が深く関わっている。つまり、第一に必要なのは「膨大な情報」、これは人間社会に突っ込むなり何か既存の手順とは違う事をする必要があるだろう。次にその情報を適切に処理するシステムが必要だ。「相手はこれをいうと怒った」「これと今言おうとしている事は似ている」→「これをいうと怒られるだろう」(もちろんこれは極めて簡略化された例え話だ)という様なシステムだ。