■エネルギー問題からの解放

齊藤氏によれば、まず、次世代スパコンによって、
シンギュラリティの前段階
「前特異点(プレ・シンギュラリティ)」が実現する
最初に起こるインパクトは、エネルギー問題から解放される
「エネルギーフリー」だ
例えば、安価でクリーンな次世代エネルギーとなる
「小型熱核融合炉」の商品化は、5年から10年で実現可能と言われている

「京の100倍のスパコンがあれば、
小型熱核融合炉の商用シミュレーションも数ヶ月で終わります
スパコンの性能があがれば、早い段階でエネルギー問題が解決します」と話す
他にも、大阪市立大学で研究している「人工光合成」は、
二酸化炭素を吸収してエネルギーをつくることができる有効な方法だ
さらに、「蓄熱技術」が進化すると、
簡単に安全に大量の熱エネルギーを蓄えられ、
蓄えたエネルギーの99%は取り出して使うことができる