性能差のある2種類のAIは協調するのか競争するのか?
〜Google傘下のDeepMindが実験

Google傘下のDeepMindは、性能に優劣のあるAI同士を2種類のゲームで競わせ、AI同士で協調するか、または競争するかを観測する実験を行なったと発表した。
DeepMindは、将来さらにAIを活用するようになったときに、「囚人のジレンマ」のように、一方が片方を陥れることで多大な利益を得ることができるが、双方が利益を求めることで、双方とも不利益を被る状況におけるAI同士の行動を観察すべく2種類のゲームを使った実験を行なった。
1つ目のゲームは「Gathering」と呼ばれるもので、プレーヤーは中央にあるリンゴを集めることで得点できる。また、相手にレーザーを撃つことで一時的に相手を画面外に除外することもできる。
このような状況下でAI同士を競わせた結果、最初のリンゴがある内は互いに争うことはなかったが、なくなってきたと同時に互いを撃ち合い始めた。また、回を重ねる毎に、性能の優れている方のAIはリンゴがあるにも関わらず、相手を撃つ回数が多くなった。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1043613.html