宇宙に知性が満ち渡り、地球と似た生命体と通信できるようになる-シンギュラリティ-#08
http://ja.catalyst.red/articles/saito-watanabe-talk-8
宇宙の進化、それが「第6段階」

齊藤 元章(以下齊藤):レイ・カーツワイル氏は著書で第6段階まで予言していますが、いまの文脈でいうと第6段階はどういう形になると思いますか。

渡辺 健太郎(以下渡辺):人類が1つの意識になったとき、宇宙には似たようなものがいくつかあって、それ同士が繋がるようになる。

齊藤:そうですね。地球が存在する銀河の中にはスーパー・アースと呼ばれる、地球と同じような人類と同レベルの知性をもった生命体が存在してもおかしくない惑星が、数十億個はあると言われています。

普通に考えると、何百光年、何百万光年離れていて、それらの惑星とどうやって通信するんだと思うかもしれないですが、量子通信を使うと光速などは関係なくなるので、瞬間的に通信できるようになる。

でも知生体同士が同じタイミングで存在しているという「同時代性」はどうするのか、という話になるんですが、
実は時間も超えられるような話が宇宙物理学的には存在していて、光速を超越した瞬間に、時間ですらもコントロールできることになります

そうすると、今度はアーススケールではなく、地球を一つの神経細胞に見立てたギャラクシースケールのコネクトームができることになります。

ところが困ったことに、というよりも嬉しいことに、宇宙の中には1500億個もの銀河が存在しています。

ここでも再び、1つ1つのギャラクシースケールのコネクトームを1つの神経細胞と見立てることで、1500億個の神経細胞によるユニバーススケールのコネクトームができるわけです。
恐らくこれが第6段階で、宇宙全体に知性が満ち渡った状態になります。