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2022/03/04
「超臨界地下資源」を可視化、地熱の出力増加も
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/02383/?ST=msb
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/02383/0304titech_01.jpg
秋田県湯沢地域で観測した電磁探査データ解析により推定された地下比抵抗構造の東西方向断面図(上)、比抵抗構造を基にした同地域の地熱システムの模式図(下)

 共同研究グループは今回、超臨界地熱資源の有望地区である秋田県湯沢地域で電磁探査を行った。電磁探査法は、自然に発生する電磁波を利用し、掘削せずに地下の比抵抗(物質の電気の流れやすさ・流れにくさを示す)情報を取得できる。超臨界地熱流体を含む岩石は、乾燥した岩石に比べて低い比抵抗を示す傾向がある。
 観測データを解析して地下比抵抗構造を推定した結果、地表から2.5~6.0kmの深さに幅3km、長さ5kmの低い比抵抗を示す異常域を発見した。この異常域の上部は、上部掘削データや地質情報などから400℃を超える温度の超臨界地熱貯留層を表していると結論づけた。異常域の下部は、岩石が高温で溶けたマグマを可視化したと考えられる。