4MSK (4-メトキシ・サリチル酸カリウム)

オルトキノンには細胞毒性があり、接触により白斑を起こすことがある。カネボウのロドデノールによる白斑を受け簡便な検査法を行った。
チロシナーゼ阻害作用を持つ美白剤にて、
キノコに含まれるチロシナーゼ(色素メラニンを作る酵素)を使って、物質が酸化されオルトキノンを形成するかを検査した。

「結果」
・ロドデンドロール(カネボウ白斑の成分)、ラズベリーケトン(カネボウ白斑化粧品回収の原料)は、容易に酸化されオルトキノンを形成した。
・アルブチンの酸化はゆっくりであった。
・エラグ酸、4MSK(資生堂)、ルシノール(ポーラ、4-n-ブチルレゾルシノール)は酸化されなかった。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26228294/

アルブチンは構造がハイドロキノンに似ているとき言われているけど、こういう違いもあったんだなぁ。
こういう成分は研究の公開が少なく、特許とかで値段が高いと思うので、細胞毒性がないなら、トラネキサム酸やアゼライン酸のような広く安く使える成分の方が普及するよ。