皮脂の構成成分には、トリグリセリドが多いが、
角栓の内容物としては遊離脂肪酸が増えてくる。
菌が食ったからだ。

この遊離脂肪酸がまた、皮膚が剥がれ落ちるのを早める。
こうして、詰まっていた毛穴にアクネ菌が繁殖し、
炎症を起こすタンパク質を分泌していく。

さらに角栓にはアクネ菌が出したタンパク質が増えている。
ほかの部位からの検出は少ない。

だから、アメリカ皮膚科学会のガイドライン
概要 https://www.aad.org/member/clinical-quality/guidelines/acne
では、
【殺菌系】に
・過酸化ベンゾイル、
・抗生物質(耐性菌のため長期に、また単独では使わない。また皮脂が出やすくなる)
・アゼライン酸
・サリチル酸
・亜鉛
・硫黄
・ティーツリー
が並んでいる。

資生堂の毛穴対策ラインなどでは、
トラネキサム酸、コハク酸、乳酸といったものが入っている。
チャノキ(茶)なんかもアクネ菌の増殖を抑える。

こうして対策していけばニキビだけでなく、
毛穴の拡大予防にもなる。