>>584 はじめは、年に1回程度会える織姫と彦星のような関係でしたが、互いを思いすぎるあまり
女は寂しくていつも泣いてばかりでした
男はたまった鬱憤を怒りでばらまき
人様に迷惑ばかりかけていました

夢実現の為に離れたはずが
お互いを認識し求めるあまり何もできず
仕事が手につかなくなってしまいましたので、
2人は思い切って記憶を消すことにしました

もし、記憶を無くしたとしてもまた
必ず互いをみつけて巡り逢う
自信があったのです

そうして男は大スターになるため、
毎日がむしゃらに駆け抜けました

次第に心の底に眠っていた
恋人への想いが目覚めはじめます

しかし女は気付きません
男は必死に伝えようとしますが
なかなか伝わりません

ついに男は侍のように
自らの命を断つことを考えるほど
追い込まれていきました