ニョンのあんなことやこんなことやそんなこと思い出すチラシペタリ

トロフィー踏みつけ事件」で露呈した韓国の「現状」(抜粋)
ttp://wedge.ismedia.jp/articles/print/16421
私がこの事件を見て感じたことは二つだった。一つは韓国スポーツ選手たちの「教育問題」、もう一つは中国と日本に対して韓国が見せた行動の激しい「温度差」である。

「勝利」だけを求める「エリート体育」の弊害

 1980年代後半、私が通っていたソウルの中学校には強豪だったテニス部と新生の野球部があった。
同じクラスに野球部に所属する同級生がいたが、彼との「接点」は、ほとんどなかった。
なぜなら彼は授業にほとんど出なかったからだ。
学校には毎日登校するが、そのまま野球部へ直行し朝から晩まで練習だけを繰り返していた。

 つまり教室で行われる「教育」を受けることがなかったのである。
それだけではなく、遠足、社会見学などクラスの友人たちと一緒に楽しみ、親交を深めることのできる活動にはほとんど顔を出さなかった。
いや、顔を出せなかった。彼が授業に出るのは雨が降るなどの理由で練習ができない日しかなかった。
彼の学校生活を構成していたのは知識の蓄積と交友関係ではなく、「勝利」と「結果」だけが求められる「戦い」の連続だったのだ。
彼が授業内容についていけないのは当然で、クラスメートとの交流と接点がなかった彼と私たちの間には共有できる「思い出」といえるものもほとんどない。
彼の友人はおそらく同じ野球部員だけだった。