センターとネズミの屋上★26 [無断転載禁止]©2ch.net
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じゅりな→♥←まゆゆ←さやか
こういう事でいいのかえ?
>>24 ネズミの右手を両手で握るセンター・・・さや姉もかわいいし
この3人のジャケットすごくいい やっぱマジすか4はセンネズvsアンコビにすべきだったね 今日のセンネズ
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ttp://tvcap.info/2016/8/19/mm160819-2026140258.jpg >>31
センターがネクタイ、ネズミがリボンで見つめ愛 今日のセンネズ
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ttp://tvcap.info/2016/8/26/mm160826-2143390353.jpg センターのTwitterフォローしてあげてほしいな 188 名無し募集中。。。@無断転載は禁止 2016/08/30(火) 08:49:31.85 0
@タワレコの店舗特典じゅりまゆちゃんだった
http://pbs.twimg.com/media/CrECAV1UsAELgJ0.jpg 870 名無し募集中。。。@無断転載は禁止 2016/08/31(水) 00:40:05.16 0
https://pbs.twimg.com/media/CrHiDebUIAEga8t.jpg ここにきて突然センネズが盛り上がってるな
何があったんだ 先週のバズリズムで光と影の日々やったのに
センターさんいなかった… ttp://tvcap.info/2016/9/19/mm160919-1918260198.jpg
http://pbs.twimg.com/media/CstofwZVIAATTd-.jpg センネズステージを用意しない運営は何を考えているのだろ 「キャバすか学園」宮脇咲良主演で放送決定 まゆゆも出演
http://www.news24.jp/articles/2016/10/10/08343229.html
ヤンキー同士のぶつかり合いと青春の日々を描いた人気ドラマ「マジすか学園」最新シ
リーズの放送が、30日午前(=29日深夜)からスタートすることが、分かった。
タイトルは「キャバすか学園」で、親会社の倒産で閉校が決定した「馬路須加女学園」
(通称・マジ女)のピンチを救うため、さくら(宮脇咲良=18)、おたべ(横山由依=23)、
カツゼツ(兒玉遥=20)、マジック(木崎ゆりあ=20)らが退学を決意するというストーリー。
ヤンキーの制服から一転、きらびやかなドレスに身をつつんださくらたちは、伝説の
キャバクラプロデューサー・西園寺(筧利夫=54)、キャバクラ総選挙3連覇を誇るキャ
バクラ嬢となったセンター(松井珠理奈=19)とともに、No.1キャバ嬢を目指して奮闘
する。
さらにAKB48の渡辺麻友(22)、NMB48の山本彩(23)、“マジすか”シリーズ初出
演となるNMB48の須藤凜々花(19)、NGT48の中井りか(19)も登場。
そのほか、乃木坂46の西野七瀬(22)も参戦するという。
「キャバすか学園」(日本テレビ、関東ローカル)は30日午前0時55分(=29日深夜
24時55分)から放送開始。
初回放送後、動画配信サービス「Hulu」で独占先行配信もスタートする。 意味の無い文字羅列のスレ乱立する人なんなん
あげとく キャバすか学園とかいうの始まるけどなんか微妙
まず前作からして崩壊してるからなぁ ttp://liveakb.com/2016102201/20161022-225634-740.jpg 268 名無し募集中。。。@無断転載は禁止 2016/11/06(日) 00:33:39.66 0
キャバすか学園 #3
2016年11月12日(土) 25時05分〜25時35分 の放送内容
オープン初日を乗り切ったさくらたちは、客と姿を消したセンターのことを心配していた。そこにセンターから呼ばれたマジ女OGのネズミ(渡辺麻友)がやってきて…。
ゲスト
渡辺麻友、柳憂怜、岡田浩暉 ほか ツイを見てるとセンネズヲタは本当に極限状態で生きてきたんだなと実感した
結構な割合で心が折れてるw 台詞から察すると一緒には住んでないみたい
でも呼ばれれば直ぐに駆けつける関係 もう少しセンネズっぽくして欲しいんだが
2とは別の世界のセンネズなのか センネズじゃなくてクラツボだし別物なのは諦めろ
大体散々マジすか汚してきた現製作陣にまともに扱える訳がない ネズミはちゃんとネズミで出てきてからウツボになったから良かったけど
センターはセンターっぽさを全く見せないから違和感あるんだろうな 松井珠理奈@JURINA38G
1時5分から、キャバすか学園3話始まります?
みんな大好きセンネズの復活祭??
乾杯〜(^^)/\(^^)
みんなで盛り上がりましょー?
写真お待たせっ??
#センネズ
#センネズ復活祭
http://pbs.twimg.com/media/CxEoUV2VIAEEnrT.jpg
http://pbs.twimg.com/media/CxEoVKuUkAAn0f_.jpg 松井珠理奈@JURINA38G
お休みー??????
クラツボに乾杯?????
#センネズ
#センネズ復活祭
#クラツボ
http://pbs.twimg.com/media/CxE19mWUQAETnik.jpg ttp://tvcap.info/2016/11/29/mm161129-2210100129.jpg ttp://tvcap.info/2016/12/3/mm161203-1800590761.jpg
ttp://tvcap.info/2016/12/3/mm161203-1801010811.jpg ttp://tvcap.info/2016/12/7/mm161207-2257320644.jpg
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ttp://tvcap.info/2016/12/7/mm161207-2257460145.jpg ttp://tvcap.info/2016/12/29/mm161229-2026550164.jpg
ttp://tvcap.info/2016/12/29/mm161229-2151310550.jpg センネズあけおめ〜ことよろ
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ttp://tvcap.info/2017/1/1/mm170101-0214250877.jpg
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ttp://tvcap.info/2017/1/1/mm170101-0215250018.jpg
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ttp://liveakb.com/2016123103/20170101-021539-989.jpg (^∀^)ノ「うー寒い。あったかいものでも食べたいな」
(^ω^)「じゃあスタバでも行くか」
(^∀^)ノ「おっ!なかなか洒落てるな」
(^ω^)「行ったことないのか」
(^∀^)ノ「ああ。スタバでミートスパゲッティ食べたい」
(^ω^)「残念ながらない。コーヒーしかない」
(^∀^)ノ「コーヒーは苦手だ」
(^ω^)「大丈夫だ。スタバにはミルクだの砂糖だのをガバガバ入れてガキでも飲めるものもある」
(^∀^)ノ「お、それなら飲めそうだ!」 (^∀^)ノ「飛行機に乗るとは思わなかったな」
(^ω^)「私もだ」
(^∀^)ノ「スタバって日本には無いのか?」
(^ω^)「ある。沢山ある」
(^∀^)ノ「それなら日本のスタバに行けばいいのに」
(^ω^)「日本のスタバは、センターみたいな初心者が簡単に行ける場所じゃない。初心者に対してはやけに高圧的な態度で接客してくる」
(^∀^)ノ「そうなのか」
(^ω^)「例えば、アイスコーヒーをたくさん飲みたいとする。センターはどう注文する?」
(^∀^)ノ「店員さん、アイスコーヒーのLくれ!砂糖沢山つけて!」
(^ω^)「そういう注文すると、『S.M.L.LLじゃなくて、ショート、トール、グランデ、ベンティなんですよー』って鼻で笑いながら言われる」
(^∀^)ノ「なんだそれ!Lが大きさの単位で言ったのが分かるなら店員の方で解釈してくれたらいいだろう!」
(^ω^)「そういうルールなんだ。ドリンクによっては、シロップの種類、ソースの種類、チップの有無と種類、ミルクの種類、エスプレッソショットの量の調整も言わなきゃいけない。しかも説明はない。事前に理解しておく必要がある」
(^∀^)ノ「…」
(^ω^)「そもそも店員さんはバリスタだし、砂糖はコンディメントバーで自分で取らないといけない」
(^∀^)ノ「店員…じゃなかった、バリスタに手を上げてしまうかもしれないな」
(^ω^)「だから日本のスタバじゃなくて本場アメリカのスタバに行くんだ」
(^∀^)ノ「スタバはアメリカの店なのか」
(^ω^)「アメリカのシアトルが最初に出来た店舗だ。今から2人で行くところはアメリカで一番売れてるスタバだ」
(^∀^)ノ「へぇ。どこにあるんだ?」
(^ω^)「ト〇ンプタワーの中にあるスタバだ。実はそのビルのオーナーの奥さんと仲が良くて、奢ってもらえるんだ。最近は選挙で忙しかったらしいけど、今は大事なお客さんでも来てない限り、いつでも会えるはずだ」
そのころ、別の空では…
「総理、次期大統領へのプレゼントを購入されたそうですね」
「ああ。ゴルフクラブをね」 >>102-103乙
オーナーの奥さんに会えなくてオタオタするセンネズ見たかった
今年もセンネズに幸あれ こんなに人が減ってしまってるなんて
一時期の勢いはどこへいったんだろう ラッパッパのメンバーはいつものように学園内の見廻りに出かけた。センターとネズミを先頭に廊下を歩くと、みんなが道を開ける。
「こういうのは慣れないもんだな」
センターがネズミにだけ聞こえるように小声で言うと、ネズミは口角の上がった表情を変えずに「そういうのは良くないぞ」と言った。
「それは分かるけどな」
センターもキリッとした表情を崩さず、小さなため息をついた。
実はネズミも同じことを感じていた。ネズミもセンターも一人きりで行動する期間が長すぎたからだ。タイマン以外で大勢の人間に囲まれることはほとんどなかった。
ネズミは少し疲れたように見えるセンターの横顔を一瞬だけ見た。 見てる人がいてくれたのか!
誰もいないからピクシブに投稿しようかと思ってた
深夜にまた貼っていきます いい天気の土曜日。ネズミに呼ばれたセンターは近くの駅にいた。
「ふーっ、いい天気だ。タイマン日和だな」
「まーたそんなこと言ってるのか」
センターが振り返ると、風呂敷包を持ったネズミが呆れ顔で立っていた。
「いや、私はマジ女のテッペンとして、いつでもタイマンはれるように…」
センターの言葉を遮るように、ネズミがセンターの尖った口先を人差し指でぷにっと押した。
「今日はタイマンとか、マジ女の話題はなしだ」
「なんでだよ」
「今日は私たちの休みの日だ」
「休みの日、か」
「私たちだけの時間があってもいいと思って」
ネズミがニコリと笑うと、センターもニコリと笑う。
「で、どこに行くんだ?」
「駅の近くの公園だ」
「あそこは矢場久根のメンバーの溜まり場になってるだろ?」
「その点は気にするな。行けばわかる」
二人が公園の方に歩いていくと、たくさんの警官が立っていた。
「公園の周囲がマッポで固められてる、これなら矢場久根の奴らも入ってこれないわけだ」
「矢場久根のバカ共がいない、静かな公園でゆっくりしたいと思ってたんだ」
ネズミが警官に挨拶すると、警官が道を開けて公園の中にネズミとセンターを案内した。
「風が少し冷たいけど、日当たりがいいから温かいな」
「ああ。晴れてよかった」 ネズミが嬉しそうな表情を浮かべていたので、センターも嬉しくなりネズミの手を握った。
「な、なんだ、突然!」
「本当に私たちだけなんだな、と思うと嬉しくなってな。ネズミも嬉しそうだし」
「ば、バカ、そんなんじゃない」
「なんでもいいよ。二人でいられるなら」
センターの真っ直ぐな言葉に、ネズミは頬を染めた。
「うるさい、いくぞっ!あそこの木の下!」
「分かったよ」
手を繋いで木の下のベンチに座る。
センターが青空を見つめている間に、ネズミが風呂敷から水筒を取り出し、中の温かいお茶をカップに注いで渡した。
センターは笑顔で「ありがとう」を目で伝えると、ネズミも「どういたしまして」と目で伝えた。
「実はサンドイッチを作ったんだ」
重箱を開くと、きれいに並んだサンドイッチかならんでいた。
「おっ、いいな!手作りか?」
「まぁな、私も料理くらいはする」
ネズミは包丁を握ったことすらなかったので、お手伝いさんに何度も教わりながら作ったことは秘密だ。
「おすすめはどの味だ?」
「たまごのやつと、唐揚げのやつ」
「へぇ、美味そう」
センターはたまごのサンドイッチをひょいとつまむと、パクリと食べた。
「どうかな、センター」
サンドイッチを堪能しながら、センターが笑顔で答えた。
「どうなんだよ、センター」
「どうだと思う?」
少し意地悪したくなったセンターはネズミに聞いた。
「そういうのはやめろ!美味しかったのか答えろ!」
「美味しかったよ、ネズミ」
センターがネズミの頭をフードの上から軽くポンポンと叩くと、ネズミは少し目をつぶり、センターを笑顔で見つめた。 二人の空気を破るように、警官の大きな声が響いた。
「一体、なんの騒ぎだ?」
センターが様子を見ようと立ち上がると、ネズミがセンターの手を引っ張ってベンチに戻した。
「たぶん矢場久根のバカ共が溜まり場に入れろって騒いでるんだ、休暇中の私達には関係ない」
「それはそうだけど…」
そんな会話をしていると、警官の一人が二人のところに走ってきた。
「失礼します、お二人に用があると関西弁の女の子が騒いでまして」
ネズミとセンターは一瞬見つめあい、中に入れるように警官に伝えた。
騒動の主の関西弁の女の子はすぐに二人のところに走ってきた。
「どうした、オタベ!」
肩で息をしたオタベに、センターが尋ねた。
「ヤバ女の連中がカチコミかけてきたんよ!今はマジ女の運動場でやりあってる!二人共、今すぐマジ女に!」
「分かった、今すぐに…」
オタベと行こうとしたセンターを、ネズミがまた腕を引っ張ってとどめた。
「どうした、ネズミ」
ネズミはセンターをベンチにもう一度座らせると、今度はネズミがオタベに近づいた。
「悪いっすけど、つの字連合は忙しいんすよ、カチコミが終わったら、また来てもらえやすか?」
オタベは驚いたような表情を浮かべた。 「ネズミ、それ本気で言ってるん?」
「本気っすよ。本当にあっしらがいないと行かないとダメなんすか?あんたらだけで抑えられないんすか?」
「二人共、マジ女のテッペンやろ!」
「だったら何なんすか、オタベさん?第一、あっしら二人が加わったところで、何が変わるんすか?」
「ネズミ、あんたなぁ!」
オタベがネズミの胸ぐらを掴んで引き寄せた。
「やれやれ…頭に来てるとこ悪いんすけど一つ言っていいっすか?」
「なんや!言ってみい!」
「このあっしを誰だと思ってるんすか?あの前田からテッペンを直々に授かったネズミさんなんすよ?それ相応の態度があると思うんすけどねぇ」
オタベは苦々しい表情でネズミの胸元から手を引いた。
「センター、あんたも同じように思てるん?」
「オタベさん、今はあっしと話してるんで、センターに話しかけないでもらえやすか?」
ネズミはセンターをチラリと見て、オタベに顔を戻した。
「あんたらはネズミさんの舎弟なんすから、言う事聞いてくれないと困るんすよ。テッペンのあっしからの指示っす。
真っ直ぐマジ女に帰ってヤバ女を追い出して、終わったら報告に来ること。分かったらとっとと消えてもらえやすか?」
オタベは拳を握りしめ、ネズミを睨みつけた。
「ほんま、頼りになるテッペンやわ」
「嫌味言ってる暇があるなら、ヤバ女を潰して来たらどうすか?」
ネズミは悪意のこもった笑顔をオタベに投げかけると、ベンチに座った。
センターはネズミを一瞬だけ見ると、立ち上がってオタベに呼びかけた。
「まて、私が行く」
ネズミが、またセンターの手を掴みベンチに戻そうとする。だが逆にネズミの手を握り、ベンチから立たせた。 「休みの日は終わりだ、ネズミ。楽しかったが、お開きだ」
「センター、あいつらの言いなりになるつもりなのか」
「そうじゃない!」
「そうだろ!自分を殺しまで、なんであの学園のために!」
「それは違う!」
「私たちはテッペンだ!あいつらが言いなりになればそれでいいだろ!」
センターはネズミの頬を叩いた。パンッと言う音が静かな公園に響く。
「私とネズミはテッペンなんだ。守らなきゃいけないものがあるんだ」
「それは、私より大事なのか?」
ネズミは叩かれた頬を押さえた。ネズミの問いに、センターは何も答えなかった。少しの静寂のあと、センターが口を開いた。
「ネズミだって、本当は分かってるはずだ」
ネズミは何も言わず、センターを睨んだ。涙をこらえていることはすぐに分かった。
「行こう、ネズミ」
センターは笑顔でネズミの手を握った。
だが、ネズミはその手を振りほどき、ベンチの上の自分の作ったサンドイッチを重箱ごとゴミ箱に投げ入れた。
「ネズミ!それは手作りの…」
センターの言葉を無視し、ネズミは公園を後にした。
「ネズミ…」
「時間がない!センターだけでも行くで!」
走り出したオタベのあとを、センターは後ろ髪が引かれる思いで走り出した。 完成してるんですが、ピクシブにも上げてしまったので、更新速度を合わせます、すみません
いっつも上みたいにしょうもないネタしか書かないんですが、せんねずに幸多かれということで、今回はシリアスに書きました センターとオタベがマジ女に戻った頃は戦況は思ったよりも悪かった。
「随分と遅かったじゃねえかよ」洋ランがセンターに呼びかけた。「こっちは先に楽しんでるぜ?」
「遅くなって悪かったな。だが、ここから盛り返す」
センターは暴れているヤバ女の連中を睨みつけ、走り出した。
「センターに言われなくったってそのつもりだ」
洋ランは櫛で髪をさっさと整えると、センターのあとを追いかけた。
チームホルモンとチーズフォンデュのメンバーは自分なりの技で戦っていたが、限界はもうそこにきているようだった。
歌舞伎シスターズは絡んできたヤンキーをボコり、オタベのところにかけてきた。
「状況はあまり良くない。相手の人数が多すぎる。多勢に無勢だ」
小歌舞伎が衣装を直しながら言った。
「しかも、テッペンがあの調子だ。冷静さを欠いている」
大歌舞伎の言葉に、オタベがうなずいた。
「こんなこと考えたないけど、センターがやられたらうちらの負けは確定や。二人でセンターの援護をしてほしい」
「ネズミはどうした?」
「ネズミは…」オタベは言葉を選んでいたが、「今回は欠席や」と答えた。
「欠席!?テッペンが、か!?」
「いろいろ事情があるんよ!うちらも行くで!」
オタベと歌舞伎シスターズが走っていくのを見ながら、ゲキカラは血だらけのヤンキーを引きずって歩いていた。
「甘いよ、オタベちゃん。テッペンが単独プレーを始めた時点で、負けは確定」
うめき声を出しているヤンキーを殴りつけ、他のヤンキーに掴みかかる。
「優子さん、見ててね、マジ女の最後の戦い」 ネズミは警官に囲まれた誰もいない公園に戻ってきた。
センターはおらず、さっきまで二人きりでいた温かい空間だけが残っていた。ネズミはゴミ箱からサンドイッチの入った重箱を取り出し、膝の上においた。
一生懸命に作ったサンドイッチ。センターへの思い。
いろいろな思いがネズミの中で流れた。
ネズミの目から涙が溢れ、サンドイッチに吸い込まれていった。
「何やってんだ…私はネズミだ。あんな奴とつるんでる必要なんかない。
私はずっと一人でやってきた。私を理解したような気になってるバカに、これ以上振り回される必要なんてない。
そうだ、これはチャンスだ。マジ女とヤバ女が潰しあえば、どちらが勝ったところで、どちらにせよまともには戦えない。そこでネズミさん再登場。マジ女、ヤバ女を股にかける最強のネズミ帝国が出来上がる…」
(そうすれば、センターだって私の側にずっといてくれるはず…)
頭の中に、ふとそんな思いがよぎった。
初めて等身大で私と向き合ってくれた。私のことを認めてくれた。手を繋いでくれた。サンドイッチを美味しそうに食べてくれた。
センターとの思い出が、たくさん溢れてきた。
「行こう、ネズミ」
笑顔のセンターに、私はどうすればよかったのだろう。
ネズミは頭を振り、センターへの思いをかき消した。
「あんな奴、ヤバ女にやられたらいいんだ!あのわからず屋!」
ふと、ネズミは後ろに気配を感じ振り返った。
そこにはマジ女の制服を着た大島優子が立っていた。 ネズミは驚いて警官の方を見たが、だれも優子の存在に気づいていないようだった。
「優子さんの姉妹っすよね、どうやって入ったんすか?」
「マッポに私は見えないからな。それと、私は優香や優希じゃない」
「じゃあ幽霊っすか」
「ああ、そうなるな」
ネズミの悪態を優子は笑顔で流した。
「何の用っすか?」
「マジ女の危機だからな。テッペンのお前のところにきた」
「あっしは死に損ないに用はないんで」
「死に損ない、か。死んでしまってるお前に言われたくないな」
「何言ってんすか?」
ネズミは立ち上がり、優子を睨みつけた。
「死んでるも同然だ。守るべきものを捨てたお前は」
「黙れ!あんたに何がわかる!」
「私も同じ気持ちになったことがある。でも、私は逃げなかった。お前と違ってな」
「何言ってんすか?あっしは逃げてなんてないっす」
「センターや自分が変わっていくのが怖い。そうだろ?だから逃げてるんだ」
「うるさい!」
ネズミは優子の胸元を掴んで引き寄せようとした。だが、その手は虚しく空間を掴んだだけだった。ネズミの手は優子の身体を突き抜けていた。よく見ると、優子の身体を透けて向こうの木が見えている。
「死ぬ、っていうのはこういうことだ。守りたいものを守ることもできない。大好きなマジ女の危機でも、何もしてやれない」
ネズミは手を下ろし、目を伏せた。
「ネズミ、お前はまだ生きてる。守るべきものを、守りたいものを守れる。自分の殻を破って、こっちへこい」
「優子さん…」
「ネズミ、お前はできる。だから前田もお前とセンターにテッペンを任せたんだ。テッペンならテッペンらしく命の限り大事なものを守るために戦え」
「優子さん、あっしは…」
ネズミが顔を上げると、優子の姿はそこにはなかった。
ネズミは、センターに叩かれた頬を撫でた。
『行こう、ネズミ』
センターの言葉が、また心の中で聞こえた。
「わかったよ、センター」
ネズミは公園を守る警官を解散させ、マジ女に走り出した。 全身が傷だらけになってしまったセンターは、痛みを抑えて戦っていた。
弱ったところを狙うハイエナのように、ヤバ女の連中がセンターの周りを取り囲んだ。
歌舞伎シスターズや洋ランがセンターの援護に行こうとするが、それに気づいたヤバ女の連中に引き戻された。
一瞬、センターの右足がよろけた。
取り囲んでいた奴らはその一瞬を見逃さなかった。センターに一気になだれ込んだ。
ラッパッパのメンバーはセンターの名を叫んだ。
だれもがセンターの身を案じたその瞬間、ヤバ女の連中の大きな叫び声が響いた。一人、また一人とヤバ女の連中がやられていく。
センターを囲んでいた輪が壊れると、オタベはすぐにセンターのところに走っていた。
「センター!」
「うるせぇ、でかい声出すな」
センターが笑いながらオタベに答えた。
「私は心配ない。そうだろ、ネズミ」
センターの背中で、ネズミはこくりと頷いた。
「ネズミ、やっぱり来たんやね。でも遅刻とは感心できんよ?」
「先公みたいな説教は聞きたくないっすよ、オタベさん」
オタベと話している間にも、ヤバ女の連中はセンターを潰そうと躍起になっている。
「これからどうする、ネズミ」
「場所を変える。体育館に移動だ」
「体育館やと狭いから動きが制限されるで?それでも体育館に移動するん?」
「ええ。そうしてほしいっす」
ネズミがオタベに言った。センターも頷いた。
「…分かった、みんなに伝えてくる」
オタベが連絡のために走り出すと、センターとネズミは取り囲む連中をある程度叩き、体育館に走り込んだ。 「テッペンである私が、遅れてしまってすまない」
体育館に集まったメンバーを前に、センターが頭を下げた。
「テッペンが頭を下げちゃだめ!そういうの良くない!」そういうと、シャクは頬を膨らませた。後ろに控えていたチームアンダーも大きく頷く。
「遅れを取り戻すぐらいに活躍してたし、センターすごいよ」チームホルモンとチーズフォンデュが笑顔で言う。
「ま、ろくに動けてなかったお前らに言われてもな」
洋ランがいじると、シャクやチームホルモンが一斉に否定する。
みんな笑顔だが、全身はボロボロだ。体力をかなり消耗しているのは目に見えて明らかだった。
「それより、これからどうするん?」
オタベがネズミに尋ねると、全員の注目がネズミに集まった。
「へぇ、ネズミ様がこんな汚い場所にいらっしゃるとは」
小歌舞伎がネズミをにらみながら言うと、隣にいた大歌舞伎も「オタベから聞いた。お前はヤバ女のカチコミに欠席するつもりだったらしいな?」と睨みながら聞いた。
「へぇ、欠席かぁ」
ゲキカラが笑顔でネズミに近づいた。笑顔だが、目は笑っていない。
「優子さんのところに送ってあげようか?二度とふざけたことができないように」
「やめろ、ゲキカラ」センターがネズミの間に割って入った。だが、ネズミはセンターをとどめた。
「センター、私が悪いんだ。どんな目に合っても仕方ないさ」
「でもネズミはこうして来たんだ!マジ女のために」
「それと、センターを守るためだ」ネズミが笑顔でセンターにそう言うと、みんなのところに行き、前に立った。
「あっしは、何を言われても仕方ないと思ってるっす。みんなが戦ってたのに、公園で立ち尽くしてたんすから」
「どうしてすぐに来なかった?」
洋ランの問いに、ネズミは少し考えて答えた ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています