堀江貴文 日本人が貧しくなったと痛感
堀江:海外に行くと、日本人って貧しくなったと痛感しますよね。だって、シンガポールに行ったら、メチャクチャ活気があるじゃないですか。

例えばセントーサ島に新しいカジノができたり、京都吉兆の料理長の徳岡邦夫さんプロデュースの『Kunio Tokuoka』というお店は、5万円のコース料理を普通に出している。
新しいホテルがバンバン立って、シンガポールの市街地ではF1グランプリが毎年開されています。中国系の人たちが遊んでいて活気もあるし、すごく豊かなんですよ。

でも、日本に帰ってきたら、カジノもないし、活気もない。しょぼくれている。みんな焼き肉に行って、200円のユッケを食ってる。終ってるよね、みたいな。

みんなこの状況に気づいていない。例えば200円台の食事なんて、当然怪しい食材を使っている訳ですよ。
でも、若者は給料が上がっていないから、そんなジャンクフードを食べて満足している。
デフレの正体がそれですよ。ジャンク化はアメリカの貧困層のように、日本でも進んでいるんでしょう。

アメリカと違うのは、あの国にはちゃんと富裕層もいるけれど、日本は富裕層を潰しにかかりますから。

文化を作っていくのは富裕層なんです。彼らには潤沢な金があるから、散財もする。生活費+αしかない人が散財はできないでしょ。

日本の地方もどんどん破壊されていて、国道沿いにはどこにでもあるコンビニであったり、ショッピングセンターばかり。
みんなが一緒に貧しくなってるとでも言いますか。本質はその辺りにある。まさに『清貧』ですよ『清貧』。