>>180
石炭ガス化炉+ガスタービン+蒸気タービンのIGCCで
CO2を9割回収しようとすると
元々ガス化に必要な事前の空気分離で、
所内率が最新微粉炭火力5.5%から
13.7%に跳ね上がる。

さらに、アミン吸収液や触媒使ってCO2を回収しようとすると
脱着に動力を要して17.5%にもなってしまう。

同じ1kWhを発電するのに、
CO2を回収するため、
石炭を1.3倍余計に焚くようなもの。

で、素のIGCCが650g-CO2/kWhだったのが
9割回収して、晴れて65g-CO2/kWhになったとしても
それはあくまで発電だけでの見かけ上。
その後、CO2の圧縮・輸送・圧入に動力とコストがかかる。

CCSの貯留先は、
発電から受入れているサイトは世界的にもまだ少なく、
開発地点の多くは油田やガス田のEORとして
石油企業の自社排出CO2を受入れているだけ、
というのが実情。