日本の再エネはなぜ増えないのか
https://www.videonews.com/interviews/20230131-iida

太陽光発電の買取価格は年を追う毎に下がっていくことが予想されていたので、土地や資金の確保ができていなくても、先に認定を取った方が有利なことは明らかだった。そのためFITの導入当時はFITバブルともいわれるほど急速な新規参入が起こったが、その全てが実際に発電されているわけではなかった。実際、今消費者が電気料金に上乗せされて支払っている再エネ賦課金の半分以上が、FIT導入から最初の3年間の太陽光発電分に充てられ、消費者の負担を必要以上に大きくしている。買取価格の決定を発電開始時や設備の完成時点など、より合理的なタイミングにしておけば、賦課金もはるかに安く済んだはずだった。その意味でも、日本のFITの制度設計は世界で唯一最大の失敗例になってしまったと飯田氏は言う。