地上への送電が課題 効率、安全性など

「宇宙太陽光発電」実証実験へ…天候に左右されない「新エネルギー源」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d815554ea1982de9ac4f3f93f3c648ebe247e1df

政府は「宇宙太陽光発電システム」の実現に向けて、2022年度から宇宙空間で太陽光パネルを展開する実証実験を開始する。
パネルの大型化や送電技術の確立などの技術面や、コスト負担などの予算面での課題を克服し、脱炭素社会を支える新たなエネルギー源として、50年までの実用化を目指す。

実証実験は宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))と文部科学省が共同で実施する。
22年度に、国際宇宙ステーションに物資を届ける「新型宇宙ステーション補給機1号機」にパネルを搭載して打ち上げ、23年にパネルを展開する計画だ。
当初のパネルは縦2メートル、横4メートルほどだが、将来的に搭載するパネルの枚数を増やして大型化する。

発電後、3万6000キロ離れた地上に送電する技術の確立も課題となる。
宇宙空間から無線でマイクロ波を地上に送る構想だが、現状では、地上で約500メートル先に約10キロ・ワットの電力を水平方向に送るので精いっぱいだ。
垂直方向ではさらに距離が短くなるという。