再エネ先進国ドイツの迷走 パイプラインで高まるロシア依存

ロシアの国営企業・ガスプロムと欧州企業5社は、ロシア・ドイツ間の天然ガス輸送能力を倍増させるパイプライン「ノルド・ストリーム2」の建設を2017年に合意し、現在工事を進めている。
総工費約100億ユーロ(1.2兆円)の50%は欧州企業が融資する。
輸送能力年550億立方メートルは、現在のドイツのロシアからの天然ガス購入量とほぼ同じだ。
ノルド・ストリーム2により、ドイツはロシアからの天然ガス輸入量をさらに増やし、エネルギー依存の構造を深めようとしている。これに嚙みついたのがトランプ米大統領だった。
18年4月、トランプ大統領はバルト3国の大統領との面談時に「ロシアに巨額資金をもたらすノルド・ストリーム2に反対」と初めて表明したが、その後ドイツに対しても批判を強めることになる。

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