昨夏の電力余力 再生エネ拡大と節電で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201803/CK2018030802000125.html

年間通じて最も電力が必要になる夏の発電状況について、電力の供給余力が昨年、東日本大震災前の二〇一〇年を大幅に上回っていたことが明らかになった。

再生可能エネルギーが過去最大まで拡大したほか節電が進み、
震災前に稼働していた原発の合計分を大きく上回る電力の余裕が生まれたため。

東京電力管内では厳寒となった今年一月下旬も、大手電力間で電力を融通し合う仕組みなどで電力不足を回避した。

◆原発必要論 根拠失う

原発が「安い」という根拠も乏しくなっている。

海外では再生エネを安定して利用する技術の開発が進み、発電費用も下がり続ける。
一方で原発のコストは放射性廃棄物の処理などがどこまで膨らむか先行きが見えない。
政府は「福島のような事故は四千年に一回」との前提で事故処理費を軽く見積もるが、根拠は薄い。