基幹送電線、利用率2割 大手電力10社の平均
https://www.asahi.com/articles/ASL1S4GMYL1SULZU00B.html

風力や太陽光発電などの導入のカギを握る基幹送電線の利用率が、大手電力10社の平均で19・4%にとどまると、京都大学再生可能エネルギー経済学講座の安田陽・特任教授が分析した。

「空き容量ゼロ」として新たな再生エネ設備の接続を大手電力が認めない送電線が続出しているが、運用によっては導入の余地が大きいことが浮かび上がった。

電気事業連合会の勝野哲会長は昨年11月の会見で、
送電線に余裕があるのに再生エネが接続できない状況を指摘され、
「原子力はベースロード(基幹)電源として優先して活用する」と述べた。

ある大手電力は「空き容量は、送電線に流れる電気の現在の実測値だけで評価できるものではない」と説明する。
だが、欧米では、実際の電気量を基にしたルールで送電線を運用して、再生エネの大量導入が進んでおり、経済産業省も検討を始めた。