揚水発電、水くみ上げ昼夜逆転 太陽光普及で思わぬ現象
http://www.asahi.com/articles/ASKBB6RXMKBBTIPE06C.html?ref=tw_asahi

夜の間に余った電気で水をくみ上げ、電力需要の多い昼間に山から落として電気を作る揚水発電。
九州で最近、その役割が変わりつつある。
太陽光発電の普及で余った電力を消化するため、昼間のくみ上げが大幅に増えた。
全国の電力会社でも珍しいという。

揚水発電はこれまで、昼間の電力不足を補うために使われることがもっぱらだった。
夜に水をくみ上げておき、日中に電力需要が伸びた時に水を落として水車で発電する仕組みだ。
だが、2014年ごろから昼間のくみ上げ回数が急増し、15年に昼夜の回数が逆転。
16年度は昼間のくみ上げが7割近くを占めた。

太陽光発電の急速な普及が要因だ。
日照時間が長く雪も少ない九州は、国の補助制度の後押しもあり、13年ころから急増。
今年5月のピーク時は、需要の7割をまかなうまでになった。