中日新聞:小水力の宮野用水発電所が運転開始 黒部市初の建設:富山(CHUNICHI Web) http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20120323/CK2012032302000147.html

 黒部市宇奈月町内山に市が初めて建設した小水力の宮野用水発電所の開所式が、二十二日あった。
堀内康男市長が「宮野を皮切りに、豊かな水資源を利用して、災害時の発電確保、自家消費型発電を
引き続き調査研究したい」と述べた後、関係者がボタンを押して運転を開始、水車が回る音が響いた。
 発電所は一九八三(昭和五十八)年、県のかんがい排水事業の一環で建設計画が浮上したが、
宮野用水の水利権などの問題で断念。二〇〇八年に関西電力の愛本発電所から取水する同用水を
利用した計画が再浮上し、昨年四月着工した。毎秒二トン、最大五十メートルの落差を利用して
最大七百八十キロワット時を発電。

年間の可能発電量五千三百メガワットは、千二百六十世帯の年間電気使用量に相当。

電気は北陸電力に一キロワット十円で売電する。