【第4世代原子炉(GEN-IV)】
第4世代原子炉は現在研究中の理論上の原子炉の設計の基準。
第4世代炉のうち次世代原子力炉と呼ばれている超高温ガス炉(VHTR)を除いて多くは一般的に2030年までの商業利用は不可能と考えられている。
超高温ガス炉は2021年に完成予定である。
現在世界中で運用されている原子炉は一般的には第2世代から第3世代の原子炉であり、多くの第1世代原子炉は廃炉となっている。

現在の原子力装置技術と比べ、第4世代原子炉に主張される利益には
(1)核廃棄物の必要保管期間について、千年紀単位から数十年単位に大幅短縮可能
(2)同量の核燃料で100-300倍以上エネルギーを生む
(3)既存の核廃棄物のエネルギー生産中での消費能力
(4) 改良された運用安全性
などがあげられる。

欠点の一つとしてすべての新型炉の技術は創始期の原子炉運用者の経験が少ない場合に危険性がより大きいことである。
原子力工学者のデイビッド・ロッシュバウムはほとんどすべての種類の核事故は当時の先端技術で起こっていると説明している。
彼は「新しい原子炉と事故の問題は2重である。予測実験で計画できない筋書きが起こることと人間のミスである」と主張する。
アメリカ研究所の指導者は「新しい原子炉の製作、建築、運用、維持は険しい学習曲線に直面するだろう、先進技術は事故とミスのリスクを高める。
技術はたぶん証明されても人間は証明されていない。」と述べている。