>>64 続き
BとCのカリブプレートとココスプレートについて説明します。
BとCを一まとめにして説明するのは、これらは一枚のプレートが割れた物だからです。
北米と南米を繋ぐ陸橋、つまり、中南米はカリブプレートとココスプレートが分割し、ぶつかり合い、堆積して形成された物です。
カリブプレートは太平洋プレートが大西洋(カリブ海)に進出して行った物である事は、多くの研究者が認める事であり、私の「古太平洋プレート説」とも一致しています。
カリブプレートは「古太平洋プレート」の性質をよく表しているプレートです。それは、「割れやすく、堆積能力が強い」という事です。
カリブプレートを観察すると、まるでアルミフォイルをくしゃくしゃに丸めた後、広げたようになっています。
これは、カリブ・ココスプレートが割れて、互いに押し合い、その割れ目に非噴火性火山と堆積により、陸地が形成された物です。
また、南米プレート北部を見ますと、カリブプレートが一部、南米プレートの下に潜り込んで、南米プレートの重さにより、へこんでしまっている状態も観察されます。
また、カリブ・ココスプレートの範囲は現在の研究よりだいぶ広く、南米北部のベネズエラ国とコロンビア国にまで及び、北はメキシコ国のコリマ山、ユカタン半島、キューバ島、そしてアンティル諸島まで含まれます。
また、この地域では西日本で見られる塩基性玄武岩が観察され、翡翠の飾り物も特産品として知られています。
日本との共通点が多いのは、同じ「古太平洋プレート」で形成されているからです。