>>16 続き
5500万年前にとうとうユーラシア大陸東岸にまで到達した古生代の太平洋プレートにより、千島からニューギニアまで新しく形成された環太平洋火山帯に、すぐに変化が訪れます。

5500万年前、この頃の太平洋プレートは北北西に進行していました。
これは、ハワイ海山列に記録されています。
ほぼ現在の位置に到達した古太平洋プレートですが、直後に北に約1500q移動します。
太平洋プレートの北北西への進行と、オーストラリアプレートの北進により、古太平洋プレートは北に押し上げられてしまったのです。
すると、樺太島は東日本島弧と一緒に1500q北進しました。
現在の札幌市付近で接続し、角を成していた千島列島南西端と樺太島北端は、その接続が壊れてしまいます。
樺太島が北進して、現在の位置に移動したのです。