それと、遅れましたが、ハワイ海山列がなぜファラロンプレート説やクラ海洋プレート説等を否定してしまうのか、説明します。

ファラロンプレートが東太平洋に分布し、北米プレートに向かって進んでいたとされるのが5000万年前です。
しかし、5000万年前のハワイ海山列の記録はただ北北西に向かっているだけなのです。ハワイ海山列の事実としての太平洋プレートの進行方向の記録と異なります。
また1000万年前に現太平洋プレートが北米プレートに到達したとありますが、ハワイ海山列の1000万年前の記録では太平洋プレートは北西に進行しています。
ハワイ海山列の進行方向、つまり太平洋プレートの進行方向は4500万年前に急に進行方向を変えたので、5000万年前と1000万年前では北北西、北西と、その進行方向が違います。
しかも、南太平洋の海山列もハワイ海山列と同じように4500万年前に北北西から北西に進行方向を変えています。
ですから、東太平洋だけが別の動き(北東に進行)をしていてはならないのです。
つまり、ファラロンプレート説等は北米プレートの太平洋沿岸を考える為の仮説なので、実際の自然とは大きく異なる物なのです。
主に、ジュアンデフカプレート(ファンデフカプレート)や、カリフォルニア周辺の別地塊(?)を説明しようとした物です。