東日本大震災、三陸沖で特異なプレート滑り 2月から
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E3E2E2828DE3E3E3E2E0E2E3E39180E2E2E2E2;av=ALL
 東京大学の平田直教授と加藤愛太郎助教らは、東日本大震災の震源付近で3月11日の発生前から、
海底のプレート(岩板)がゆっくりと滑る特異な現象が起きていたとする研究成果をまとめた。
「スロースリップ」と呼ばれ、東海地域では東海地震の前兆とされてとされているが、三陸沖では
想定外だった。マグニチュード(M)9.0の巨大地震の発生を促した可能性があるという。
詳細を12日に静岡市で開かれる日本地震学会で発表する。
 研究チームは震災前の2月半ばから3月11日までに、東北沖で約1400回起きたM2〜7.3の大小さまざまな地震を
分析した。東日本大震災の震源の約40`b北で2月17日ごろからプレートがゆっくり滑る予兆がみられた。
3月9日にはM7.3が三陸沖で発生し、東日本大震災の震源から約90`b北までの広い範囲でスロースリップが
起こっていた。
(略
東日本大震災では発生前にスロースリップの速度が鈍っていたが、三陸沖に大きなひずみがたまっていたところに
スロースリップの力が加わり、発生につながった可能性がある。