>>164.165
Kotaroさんへ
1970年代に石油危機が起きたときに、石油に代わる代替エネルギーを見出さなければならない、ということが至上命題のように唱えられました。
その答えとして、「原子力」というのは正解答であったのでしょうか?
石油は第二次世界大戦後に急速に普及した動力源です。現代社会は産業革命から始まる工業化社会です。工業化社会は工場を動かすことによって成り立っていますが、
工場を動かすには何らかの動力が必要です。動力としては産業革命の最初は蒸気機関でした。それが、第二次産業革命によって電力に変わりました。電力を得るのに必要
なのが石油、石炭、ガスといった一次資源です。電力は発電機を回すことによって得られる動力です。発電機をいかなる燃料によって回すかが、今、問われているのであり、
また、それこそが石油危機以来の課題であったといえます。
 石油危機の時に石油に変わるエネルギーとして、「原子力」の他に「太陽熱」という答えも挙げられました。再生可能エネルギーとは太陽熱といわれています。
原子力は元々、第二次世界大戦の時に開発された爆弾を製造するためのエネルギーでした。これを平和利用しようとしたのが原子力発電です。冷戦対立は中東の油田地域
を巡る米ソの対立でした。中東の油田地域がそろそろ枯渇してきて、石油に替わるエネルギーを見出さなければならなくなり、原子力を平和利用しだしたということですが、
放射能漏れ事故を防ぐことが出来なかったということから危険視されてしまいましたね。