東北地方の電力問題

福島第一原子力発電所の水素爆発事故以来、電力施設に関する安全性が問われ、原子力発電所は軒並み稼動を停止してその安全性についての点検を実施されています。
現在の所、電力が不足してきているにもかかわらず、原子力発電所の安全性が保障しきれていないために原子力発電所は稼動を停止されているのです。
 東日本大震災において、津波被害を受けたのは福島第一第一原子力発電所のみではありません。津波の被害は、むしろ、七ヶ浜町にある仙台火力発電所及び仙台塩釜
港付近にある新仙台火力発電所・仙台変電所のほうが無防備で且つ甚大であったといえます。また、福島県の原島火力発電所も津波の大きな被害を受け、オイルタンク
が破損、オイルが漏れ出すという被害を受けています。原島火力発電所は未だに復興できていません。それは、原島火力発電所の被害がひどかったためではなく、むし
ろ、原島火力発電所が福島第一原子力発電所の30km圏内に位置していて、作業員が立ち入ることができないでいるためです。福島第一原子力発電所の水素爆発事故は、
原島火力発電所の復旧作業を阻んでいたのです。この事実は、発電所の安全点検という事態に直面したときに、発電所の選択を迫る結果をもたらしました。つまり原子
力発電所は一端事故を引き起こすと、被害があまりに大きいので、拒否され始めたのでした。