VUメーターは米国系で、人間が感じる音の大きさにある程度近い振れ方をする。
指針は300±30msで99%に達し、振れ過ぎは1〜1.5%の範囲(必ず振れ過ぎなくてはならない)などと決められている。
これに対し欧州ではVUメーターでは不充分としてピークプログラムメーターが開発された。
VUメーターでは音量感に寄与しない短時間のピークは表れないが、これがクリップすると歪となりそれが感じられてしまう。
ピークプログラムメーターでは駆動回路でピークを引き伸ばすことにより、機械式のメーターでも10ms程度のピークまでほぼ目盛どおりに表示できる。
戻りは1.5sなどと非常に遅くなっており、実際とは逆にVUメーターよりゆっくり振れるように見える(対数圧縮もされている)。
ただ振れは音量感と一致せず、ステレオ信号の左右の振れが全く異なるのも普通で、音量バランスを見ることはできない。

現在ではバーグラフメーターが主流で、ピークホールド表示しながらメーターを振らすことができ、応答速度や精度、スペース的にも機械式メーターより有利である。