高周波屋的には、長い送電線を給電線(伝送線)と見なせる。特性インピーダンスに照らして
給電側は短絡に近い状態で、もう一方は解放された給電線と考えることができる。この
給電線は両端とも整合されていないので、定在波が乗る。給電端は定在波の節に近い
ところ、解放の先端はそれから見れば腹に近いところだろう。すると、定在波の性質として
解放端側の電圧は高くなる。

送電線上の商用周波数の波長は 数1000km とかごく長く、通常の送電線ではその一部を
見ていることになる。送電線が長くなれば、(定在波の波形を長くとるので)強く表れる。
またケーブルの容量を増すと、波長短縮率の関係で定在波の波長は短くなり、やはりこの
現象は強く表れる。