>>329
(積層)PZTアクチュエータという意味では、Philipsへの特注からPZTの切断加工、製品への組み付けまで全部やった。
超音波モーターという意味では、Canonのレンズのコントロールプログラムを書いたことがある。

PZTアクチュエータは絶対値で動かせて簡単だが、移動量が1mm以下しか取れない。
それに対してPZTの振動と摩擦を利用した超音波モーターは、単純、小型、軽量、安価、高信頼性、バックラッシュなしで長距離を高速移動でき、
信号止めれば動力なしでその場で固定される、といった優れた面があるが、絶対値も相対値も取れない。
エンコーダー必須で、サーボモーターに近い。
ところがCanonのレンズにはエンコーダーが入ってない。AFセンサーからのフィードバックで全部やってる。
実際、ピントリングの位置や角度を絶対値で指定しても、レンズやカメラの個体差や温度差でピント位置は変わるので、
それが正しい使い方なんだが、「使い所が限られるな」という印象だった。
また、ゴムの弾性による摩擦に依存しているため、寒冷地で長期間使うと摩擦がなくなって動かなくなる。

3Dプリンターへの応用はと考えると、まず安価な部品がないし、一般的な3Dプリンター用のコントローラやファームウエアでは駆動できない。
相当なコントローラとファームウエアを開発する必要があり、その段階で使う気しない。
また、3Dプリンターの駆動は、ステッピングモーターで何の問題もない。
カメラでもCanon以外の多くのメーカーは極小のステッピングモーターで駆動してる。